かなり以前になりますが、「ラングラーのドアを外し、風になりますっ!!」とかいって遊んだ事があります。
ラングラーの場合、ドアはヒンジに刺さっているだけですからドア自体は上に引っ張ればすぐに外れます。解放感満点で山の中を走ったりするととても楽しそうですが、ドアを外すと当たりまえですがミラーが無くなってしまうんですね(ドアからサイドミラーが生えているので)。
こうなると公道を走る事は出来ません。このキャンプ時にはミラーを用意していなかったので、河原専用走行車両となり公道に出ずにドライブを楽しみました。
それ以来、いつの日かドアミラーを「ドア以外の場所」に移設し、ドアを外してもミラーは車体に残る「いつでもドアレス仕様」にしたいと思っていました。しかしながらどうしても必要な機能でもないので、なかなか重い腰が上がらずにいつの間にかミラーの事は忘却の彼方。。。
が、今回あるキッカケがありついに計画実行の手はずとなりましたのでご紹介となります。
側方モニターがヘン!!
側方モニター?って呼ぶか分かりませんがラングラーの助手席ドアにはいわゆる「直前側方(左側)を確認出来なくてはいけない」という保安基準をクリアする為のサイドモニターがあります。
このサイドカメラがどこについているかっていうと左サイドミラー本体に埋め込まれて付いているんですね。
この「直前側方の視界確保」について詳しくこちらのリフトアップした時に紹介致しました。興味のある方はどぞ。
このカメラでとらえた画像を映しだす専用のモニターがですね、いつの頃から画面の色が半分が砂嵐状態になってしまいました。
ね?なんか変でしょ?写ってはいるけど色味がヘンなので非常に見難いと。別に普段見るようなものじゃないのですが。ちなみに写真では真っ赤に写ってる右側は肉眼で見ると正常の写り方してます。
単純に故障なんでしょうけど、カメラが故障したのか、モニターが故障したのかで対応は変わってきます。どちらにしても一度ドアの内張を引っぺがして故障箇所を判明させなきゃならんですね。
でもいつもの事ですが非常に面倒くさいと(汗)。そんな調子で今まで放置してきたんですがついに車検月を迎える事となり年貢の納め時です。検査場で係の人に発見されてイチャモン付けられたら困りますので、とりあえずミラーを純正から車外品に交換!ついでに故障箇所を突き止める事にします。
ドアミラーの保安基準
でもミラーって自分で適当に交換出来るものでしょうか?ということで恒例ですが、ミラーが「指定部品」に含まれているかどうかを確認です。
こちらのPDFから確認したところ「II 運行に当たり機能する自動車部品 その他」の項目中にミラーが含まれていました。なので自分で社外品と交換可能です。新しいミラーにも保安基準の規定で、「形状」と「取り付け位置」や「固定方法」がありますので以下の資料で調べて選定します。
リンク開いただけで頭痛くなる相変わらずの難解な法律文ですが、かいつまんで以下のように箇条書き。それぞれ当てはまるようにミラーの選定&設置をすればDIYにて交換OKです。
形状
- 丸いミラーは直径95mm以上150mm以下のもの
- 四角や台形のようなミラーは直径78mmの円がすっぽり入る大きさで、200mm×120mmの四角よりも小さいもの
- 鏡の面積が69平方センチメートルより大きいもの
取り付け位置
- ミラーの飛び出しは車体の最外郭から250mmを超えないようにする
- 右ハンドル車の場合、アイポイントから見て右ミラーは55度、左ミラーは75度の範囲にある事(左ハンドルは左右逆)。下図の通りです。
取り付け方法
- 振動で動かないような固定方法
- ぶつかったら衝撃を吸収出来る構造にする
留意すべき保安基準は以上です。
ラングラーのサイドミラーいろいろ
ラングラーの社外サイドミラーのほとんどは、「ドア無しで走行する為にある!」と言っても過言ではありません。
取り付け位置の大半はドア”以外”に取り付けます。主には外したドアのヒンジに差し込む「臨時型ミラー」
それ以外ではAピラーの根元のボルトを使って取り付ける「移設型ミラー」
下の写真は使う時だけネジで留めるタイプ
今回の目的であるいつでも面倒なくドアを外す為には移設型のミラーが最適であります。付けっ放しにしてもドアの開閉に支障が出ず、そのまま手を付けなくともドアレスにも出来れば最高です。
さて、ラングラーの為のミラーは形状もかなり様々ですが、ミラーが走行による振動や風圧で動かないようなしっかりしたものか?が一番の懸念事項であります。
米アマゾンあたりでいろんなレビュー見ましたが、やはり振動や風による不具合があるらしく、「こいつを付けたらピューピュー音がするようになりかなりうぜぇ!」や「走っていたらいつのまにかお辞儀してるw」「作りがちゃちくてすぐに割れた!」みたいなレビューがたーくさんあります。
まぁほとんどが鉄パイプにミラーがネジ一本で留まってるような構造ですから動きやすいっちゅうのも無理も無いか。とも思いますがあまりにも不具合多数の模様。
結局どの製品も似たか寄ったかで、決定打に欠けます。ネットを徘徊していてこれは大丈夫そうだ!!と言うのを1つ見つけました。
ボルトオンでかなりガッチリ付き、ピューピュー音も、傾きも無いというこのタイプ。
おおスバラシイ!!!これだ!!理想的なミラー発見!!!とか思いましたが、調べてみるとこれ付ける時は
必ずドアを外しておかねばならんタイプでした
。ようするにこの根元が邪魔でミラーを付けたが最後、ドアを開けられなくなると。。。この商品を選んだ人は数多くおりますが日常的にドアが無い様子。凄い人達がアメリカにはいるわ。
でもこのタイプのミラーは非常に評判が良いです。ミラー部が水平に移動出来ますから日本の保安基準にも合わせやすそう。
理想的なミラーを見つけたと思ったのも束の間、またミラー探しの旅に出発します。ものぐさ極まった最近の私はミラーごときで苦労したくないのでがんばって「丈夫で」「保安基準に合った」「しっかり固定出来る」「ウィズドアorドアレスが気軽に選択出来る付けっ放し可能な」ミラーを3日くらいネットを漁っていたところ、つつつ!!ついに!!ATV用ミラーというものを発見!
私アイダホに遊びに行くのが好きなので馴染み深いのですが、ATVといえばあの界隈で泥んこ道をぐいぐい疾走してる「ミニバギー」です。最近ではUTVとも呼ばれている様子。風はもちろん振動がものすごいあのチビくるまでもズレナイようなミラーはかなりしっかりしてそうです。
ATVって遊び心溢れるっていうかお遊びそのものですから、なんちゅうかミラーもかなり尖ったデザインが多いんですね。そのなかでも上の理想ミラーとほぼ同じでマウント部だけクランプ仕様を発見!!
ミラーそのものは保安基準に合いそうなので、設置方法はどうとでもなる!との意気込みで購入。同じものを米アマゾンから送ってもらってんですが、なぜか日本のアマゾンで買ったほうが安かった。。(今見たらもう日本では売っていませんね。。米アマゾンだとこちらです)
基本ロールバーにクランプ固定する方式ですから、丁度良い場所にパイプ状の固定場所が必要です。
現在の私の愛車にはカヤックのせる為にフロントウィンドウにライトバーもどきが付いているのですが、ごついバーは好みじゃないのでΦ30のパイプで作った自主製作品が取り付けてあります。
このミラーはΦ37.5mm~Φ50mmですからちょっとブカブカ。仕方ないのでボルトオンのこんなマウント作って準備完了。
相変わらず前置き長過ぎてすみませんが取り付け&モニターのトラブルシューティングはまたの次回です。
さまよえるドアレス用ミラーの旅は終わりを迎えるでしょうか?最後までお読み頂きましてありがとう御座います。
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